こんなに美しい映画館は初めて!ハンガリーのブダペストにある映画館及びコンサートホールの『Uránia Nemzeti Filmszínház』をほぼ貸し切り状態で映画を観た贅沢な体験は今でも忘れられません。本当は教えたくないけれど、ブダペストで温泉と同じくらい訪れてほしい隠れおすすめスポットをご紹介。
この上ない美しさを誇るブダペストの映画館で過ごす至福の時『Uránia Nemzeti Filmszínház』
今回ご紹介するのは、ハンガリーのブダペストにある映画館及びコンサートホール『Uránia Nemzeti Filmszínház』。このシアターは、実はブダペスト一美しい(個人的には世界一美しいと思っている)と言われており、ブダペストに来たならば是非足を運んでほしい隠れスポット。
その映画館へ足を一歩踏み入れた瞬間、あなたの今までの映画館の常識が覆る
こちらが今回ご紹介する、Rákóczi通りに面するシアター『Uránia Nemzeti Filmszínház』。歴史を感じさせる素敵な建物の中に一歩足を踏み入れると、その内装の美しさに思わず見とれてしまうでしょう。
まずは、建物内のロビーへ
このUránia(ウラニア)シアターは、Henrik Schmalによって建設され、1890年代中頃に完成しました。注目すべきは、ヴェネチアンゴシックと東ムーア式のスタイルが融合した美しい内装のデザイン。
オリエンタルな特徴を際立たせる、あらゆるところに施された繊細で美しい装飾や金箔、そして建物内をほのかに包む神秘的な光。
石膏から作られた小さな装飾一つ一つのパーツや、壁一面に広がる緻密な装飾は大したもの。非日常を思わせるあの幻想的な空間にいる自分をうまく言葉に表すなら、それはまるで自分が少し昔の時代にタイムスリップして舞踏会に来たかのような気分。
そして、いよいよメインホールへ
そして映画の上映が始まるので、いよいよお待ちかねのメインホールへ。
ホールの壁から天井まで一面に施された金箔や細かな装飾に照明が反射し、ホール一体が温かみのある光に包まれています。この上ない美しさに思わず息を飲んでしまいます。
こんな美しいホールで映画を観るなんて生まれて初めて、贅沢だなぁ。
この日いたのは、私と、前列に女の子2人組、そして後ろの方に年配の夫婦だけ。映画のチケットを購入する際に、受付の人にお願いして真ん中の良い席をとってもらいました。
ちょうど前に座っていたその女の子2人組が「一人だと寂しくない?一緒に観ようよ~」と声をかけてくれて、その子たちの隣に移動して一緒に観ることに。
ハンガリーの地方から来ていた姉妹らしく、このシアターで映画を観るのは2回目だそう。このホールは映画の他にも、舞台やコンサートなど様々な目的で使われるらしくて、夜のデートでこんなところに来れたら良いよね~、と映画始まる前に少し談笑したり。
こんな美しい空間を、ほぼ独り占め、本当に贅沢な2時間でした。
素敵なインテリアと共に、映画の余韻を楽しむ
2階にはカフェも併設されているので、ハンガリーの素敵なインテリアに囲まれながら、上映までの待ち時間や映画が終わった後に少しお茶をするのに最適。
コーヒーをはじめとしたドリンクから、ケーキやドーナツといった軽食まで取り揃えています。私は映画の上映まで時間があったので、こちらのカフェで時間をつぶすことに。
映画のチケットを購入する際にはクレジットカードを使えたのですが、こちらのカフェは現金のみでの支払いでした。
朝一で誰もいなかったので、こちらも貸し切り!窓際のテーブルでブダペストの街並みを眺めながら、朝っぱらから自分に甘すぎる朝食。ドリンクとケーキで1000ftくらい(日本円で430円くらい)でした。
ちなみに映画のチケットも学生料金で1000ft。映画見るのに500円もしないのか…
英語音声のハンガリー字幕でなかなか難易度は高かったけれど、ミュージカル映画(ララランドを観た)だったのでなんとかクリア。
ウラニアでの映画鑑賞は、本当に素晴らしい体験でした。平日の朝とかだったらお客さん少ないので、運良ければこの日みたいに貸し切り状態で映画を観ることも可能だと思います。ブダペストに来たら絶対ここはまた来たい。
そして、映画も食べ物もこんな贅沢したのに、この値段って…ブダペスト本当に好きだー。
Uránia Nemzeti Filmszínház
1088 BUDAPEST, RÁKÓCZI ÚT 21
【チケット料金】
- 通常チケット
メインホール1階席:1400ft
メインホールボックスシート:1600ft
- 3D映画チケット
メインホール1階席:1800ft
メインホールボックスシート:2000ft
※学生、シニア、教師、6歳未満の子供は割引有(通常:1000ft、3D映画:1400ft)