インスタントコーヒーを使ってハガキやコピー用紙をコーヒー染めし、アンティークの古い紙のような味わいのある仕上がりに加工しました。今回は乾燥にオーブンを使わない方法を試しました。
皺や染み、ムラ、一枚一枚異なる表情ができ、アンティークの古紙のような、使い古した和紙のような、味わいのある仕上がりになりました。
今回は、私が実際にコーヒー染めで行った手順や仕上がりの具合を紹介したいと思います。
目次
インスタントコーヒーを使ったコーヒー染めの方法
まずコーヒー染めに必要なものは以下の通りです。
用意するもの
- インスタントコーヒー
- 染めたい紙
- 紙を浸せる大きさの容器(今回は100均で購入したペンキ用のトレイを使用)
- ぬるま湯(水より短時間で染まりやすい)
上のものが揃えば、とりあえず十分です。全て100円ショップで揃えることが可能です。
より細部までアンティークっぽくしたい方は、絵の具の筆などがあると、乾いた後で余ったコーヒー液をムラのあるように重ね塗りするのに便利です。
コーヒー染めの詳しい手順
それでは、コーヒー染めの具体的な手順を写真と共に紹介します。
1. 染める前に紙に皺や傷をつける
時間が経ったシワシワの古い紙のような見た目にしたいので、事前に紙に皺や傷の跡をつけます。
紙を丸めて伸ばして皺くちゃにしたり、引っかき傷をつけたりなどして跡をつけました。
2. コーヒー液をつくる
まず、お湯を沸かします。
コーヒー染は水でも染まらなくはないのですが、ぬるま湯を使用した方が色が入りやすく、短時間で綺麗染まります。
人肌くらいのぬるま湯をつくり紙を浸す容器に移したら、インスタントコーヒーの粉末を加え、コーヒー液を作ります。
コーヒー液の濃さの目安なのですが、400〜500mlに対して、大さじ4〜5杯くらい。(大雑把にやっていたので正確には記憶していません、汗)
コーヒーの液の色が「うわ、このコーヒーめっちゃ濃さそうだな…」くらいの超深入りくらいが丁度いいです。笑
3. コーヒー液を入れた容器に紙を浸す
そして、皺をつけた紙を容器に浸し、好みの濃さに染まるまで一定時間放置します。色は乾くとワントーン明るくなるので、少し濃い目だと思うくらいになるまで放置してください。
1分だとほんのり色がつく程度、5分くらいだと染まったとはっきりわかるくらいになります。私の場合は5分(またはそれ以上)放置していました。
今回染めるのに、ツルツル和紙のハガキと、通常のコピー用紙と二種類の紙を試してみましたが、和紙の方は5分くらいでしっかり染まったものの、コピー用紙はなかなか完全には染まりきりませんでした。
コピー用紙の方の出来上がった時の印象は、全体的に人工的な白が残る感じかな?
紙の繊維によって染まり具合が異なるので、浸す時間を色々試してみてください。
4. 紙を乾燥させる
紙が染まったら乾燥させます。ドライヤーを使っても、自然乾燥でもどちらでも大丈夫です。
紙をクリップを使って吊るした方が綺麗に乾くのかもしれませんが、部屋にスペースが無かったので、普通にビニールシートの上に平置きにして乾燥させました。
細部までこだわって加工させたい、という人はこの乾く過程で、筆を使ってムラのあるように余ったコーヒー液を重ね塗りしたり、粉末を少し振りかけて滲みを作ったりすると、よりアンティークっぽく仕上がります。
紙は、四隅や外側から劣化していくので、外側を濃い目に色をつけると見た目が古紙に近づきます。
5. 紙が完全に乾燥したらアイロンがけをして完成
紙が完全に乾いたら完成です。紙が乾くと、コーヒー液の色が馴染み、事前につけておいた皺や傷によって元々ツルツルしていた紙の質感も粗めに。良い感じに経年劣化した感じが出てくれました。
乾いたら後にアイロンがけすると紙がシャキッとまっすぐに伸びて市販されている紙のようになります。(紙の上に文字を書きたいという方はアイロンがけした方が書きやすくなります。)
まとめ
以上今回はインスタントコーヒーを使った紙のコーヒー染について紹介しました。身近に揃うもので手軽に紙を古紙のように加工できるので是非お試しください。
今回はお湯で浸すだけで完結するものでしたが、紙を乾かす際にオーブンを使って紙を劣化させる方法もあるらしいので次回はその方法も試してみたいと思います。