日々のあれこれ

LINEやめたい…思い切ってアカウント削除したら本当に大事にしたい人間関係が見えてきた

投稿日:2018-02-11 更新日:

LINEはいつでも気軽に連絡がとれて便利なアプリですが、グループのコミュニティややめるタイミングがわからない会話に縛られるのがだんだんと窮屈に感じてきました。そして思い切ってLINEをやめたことで、私の生活がどう変わったのか振り返ってみます。

 

LINEに疲れたので思い切ってやめたら、自分が本当に大事にしたい人間関係が見えてきた

 

いつでも気軽に思い立ったらメッセージを送れるし、インターネットが使える環境にあれば無料で通話だってできる。いまやLINEはとても便利な連絡手段として、日本中・世界中の人に利用されています。

友達や恋人、会社の同僚や大学のサークル、どんな場合でも名刺代わりとして気軽に連絡先を交換でき、相手の近況をすぐに把握することが可能です。

しかし一方で、LINEによって”いつでも誰かと繋がっている”という状態が、時に非常に窮屈に思えてしまうこともあります。

 

その身近さ故に、なんかLINEに疲れてしまったなぁ…と感じる人も少なからずいるのでは?

 

 

わたしがLINEに疲れた理由

 

 

 

筆者もそのうちの一人ですが、はじめからそうだったわけではありません。

LINEを始めたばかりのころは、知らない人でもこんなに簡単に繋がることができるんだ!という喜びの方が大きく、初対面の人でも気軽に連絡先を交換していました。

だってそれまでは、思い立ったら秒で会話ができるこんなツールなど無かったから、人とコミュニケーションを取るとなったら、直接会って話すか電話かメールくらいしか手段がありませんでした。

もちろんそんなに仲良くない人にいきなり長電話…なんてことは出来ないので(通話料金も発生するし)メールでポツリポツリと会話を重ね、実際に会う約束をして…という過程が普通でした。

 

ところが、LINEが普及したことでこの手間が一気に消え去ってしまったのです。

これはもう衝撃ですよね。

なので、日を重ねるごとに・新しい人に出会うごとに、LINEの友達一覧には新しい友達が追加されていきました。

 

しかし、LINEを使っていくうちに、だんだんとこんなことを感じることも増えてきました。

 

 

要件だけで終わらない会話

 

連絡先を交換したばかりの人であっても気軽に会話ができ、お互いの性格や価値観、趣味などを知れ、仲を深められるのは良いことです。

その一方で、仲が良くなればなるほど会話を終わらせるタイミングが分からず、大して内容のない会話をだらだらと続けるのが普通になってしまいました。今度会う予定を決めるだけのつもりだったのに、気づけば1時間経っていた…なんてこともよくありました。

 

せっかくの休日や、仕事や学校が早く終わって家でゆっくりできる日に限ってそう時間を過ごしてしまうと貴重な自分の時間を無駄にしたなぁ…と感じることが増えました。

 

 

グループの退会=コミュニティからの離脱

 

私がLINEをやめたいと思うようになった大きな背景には、LINEのグループが鬱陶しくなったことがあります。具体的には、LINEのグループに縛られてズルズルとそのコミュニティに属しているというのが嫌になりました

 

時間が経つにつれて、自分が成長するにつれて、自ずと自分を取り巻く人間関係も変わってくるのが普通です。

 

人間が変わる方法は3つしかない。
1つは時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

大前研一『時間とムダの科学』

 

また逆もしかり。経営コンサルタントの大前研一さんは上のような名言を残しておられます。今自分が付き合っている人は、将来の自分に大きな影響を与えるので、付き合う人をちゃんと見極めて選ぶ必要性を感じています。

 

なのに、このグループに属しているせいで、いつまで経ってもそのコミュニティから抜けられない…グループを退会することが、コミュニティから抜けることを意味するみたいなんですよね。

大抵の場合、そういったコミュニティって数人だけの友達グループから、バイトのグループ、大学のゼミ…といったものが多いですから、簡単にはやめられないし日常生活に支障をきたす可能性もある。

そんなわけで、とりあえずグループに参加だけしておくという状況がしばらく続きましたが、何十件(ひどいときには何百件)のトークの未読を知らせる赤いバッジや、グループからのあまり気乗りのしない飲み会の誘いにどう断ろうか…と考えるうちに、とうとうウンザリしてしまいました。

 

 

”友達”という仮面をかぶった他人

 

友達一覧のリストには何百という”友達”がいるのに、「今日は誰かと一緒にご飯でも食べたいな」そう思っていざLINEを開いてみると、なんか誰もパッとしない…

挙句の果てに、見覚えのない名前やニックネーム(そしてアニメやペットのプロフィール写真)で、もはや誰だかすらわからない人もたくさん

 

あんなに一生懸命連絡先を交換したのに、結局いつも遊びに誘ったりする友達って限られた数人なんですよね。

わからない人やもう付き合いが無い人は非表示やブロックしてしまおう、そう思ったけれどいちいち設定するのも煩わしくなりました。

 

 

心の距離が近すぎると相手の存在の大切さを忘れてしまう

 

大切な友人や恋人、特に恋愛関係においては毎日連絡をとっているというカップルも多いかと思います。お互いの熱が同じくらいなら、毎日のどんな些細な一言でも楽しくワクワクするものです。

 

しかし、それが日常になるにつれてだんだんと連絡するのが億劫に感じる日も出てきます。全部LINEで話してしまったからデートで話す話題が無いなぁ…、もっと自分一人の時間がほしいんだけどなぁ…と。

自分がメッセージを送る側だったら、相手がそんな風に感じているとは知らず、メッセージを送ってもずっと未読のまま、もしくは既読されたのに返信が来る気配がない…!と不安に駆られるばかりです。

 

そうしているうちに連絡のことばっかりに目が行って、会えない時でもLINEでいつも繋がっている、そう思っていた心の距離はいつしか開いていくばかりなのです。

 

 

 

LINEをやめたことで得られたメリット

そんな上のような理由が積み重なって、とうとう「あーもうメンドクサイ、LINEやめたい!」と、心の中で何かが爆発しました。LINEをやめたことで、こんな風に私の生活が変わりました。

 

今まで無意識に感じていたストレスが無くなりスッキリした

 

LINEによって日々感じていたストレスが意外と大きかったようで、アカウントを削除した瞬間、「もう今までのように変に気をつかわなくていいんだ!」「すっきりした!」と、言葉では言い表せない解放感がありました。

 

 

本当に自分が付き合うべき人が分かった

 

そしてLINEをやめたことで、本当に自分が連絡を取りたい・会いたいと思う人が自然と頭に浮かびました

今まで人と会うときには、無意識に友達一覧にある”候補”から会う人を選んでいたんだなぁ、という事実に気づき、いかに自分が無責任で失礼な付き合い方をしていたかを痛感しました。

また、私がLINEをやめたことで、メールアドレスやSMSに直接連絡をくれた友人がいて、こういう人との付き合いをもっと大事にしようと思うようになりました。

 

 

スマホの画面上以外で使う時間が増え、密度の濃い時間が過ごせるように

 

LINEでだらだらと会話をしたり、気乗りのしない飲み会に誘われることがなくなったので、今までメッセージに費やしていた時間や、無意識に気をつかっていたという精神面での負担が無くなり、自分の時間を趣味などへ自由に使えるようになりました。

 

人と会うにしても、LINE上での近況報告が無い上で会うので、その人ごとに会う時間が毎回新鮮でワクワクする時間に変わりました

人と会っているときにスマホをいじるなんて行為は今では考えられません。自分が大事な時間を割いて相手と会っているのに目の前でそうされたら傷つくし、スマホをいじる側も、自分で自分の貴重な時間を台無しにしているに過ぎないと心から思います。

 

 

 

すっきりした一方でやはりデメリットもある

とはいっても、LINEをやめることにはメリットしかない!!というわけではなく、勿論不便に感じる点も多々ありました。

 

家族と緊急時の連絡がとれない

 

LINEをやめて真っ先に感じたことは、家族と緊急時の連絡がとりにくいということでした。

 

私の家族はみんなLINEをやっていて、家族グループで近況を報告したり、要件を伝えたり…ということにLINEを使っていました。そして、自分には離れて生活している姉妹がいますし、日中は自分が学校・親は仕事とみんなバラバラで行動していることが多いので、緊急時に家族みんなの状況を確認するのにLINEはとても役に立っていました

 

というのも、私は2011年に起きた東日本大震災を経験したのですが、その時私の住んでいる町にも津波が襲ってきました。

震災発生時は家族皆別々の場所にいて、地震が起きてから5日後にしてやっと家族のメンバー全員が揃いました。その際に携帯電話は電話が繋がらない状況でインターネットがかすかに通じる状況だったためメールだけが使えました。

 

そういう経験もあって、インターネットがあればメンバー全員の安否確認がすぐにとれるLINEが無いと万が一のとき不便だなぁ、と思うようになりました。

LINEはメールと違って、グループ機能を使えば一斉にメッセージを送ることができますし、未読・既読機能で相手が確認した=一応生きているということは確認できます

 

 

他の手段では連絡がとれない友人もいた

 

また、連絡を取りたいと思ってもメールや他のSNSを全く使っていない友人もいて(Facebookは海外の友達と繋がっているため今はやめてません)そういう人たちのために無理にLINE以外での連絡手段を強要するのもなぁ…という感じでした。

 

 

 

最終的にはラインをやめた”ということにした”

 

一回はLINEの一切をやめた私ですが、上のような理由もあって結局はアカウントを新しく作り直すことにしました。といっても、周りにはラインはやめたことにしてあります

 

家族と、本当に大切な友人とだけにIDを教えて今はひっそりとLINEを使っています。

 

なので、私のLINEのコンタクトは、家族を合わせて10人くらいです。

友達が少ないと思われるかもしれませんが、私には十分すぎる素晴らしい友人たちです。

 

LINEをやめたことでバッサリと無責任に切り捨ててしまった関係もあるかもしれません。でも心機一転、今こうして残った人間関係と、これから私が新しく築いていく人間関係とを、今以上に大事にしていきたい次第です。

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mayu

自分らしく生きることをモットーに。

デンマークへの一年の交換留学を経験。絵を描いたり、デザインしたり、文章を書いたり、何かを一から創り上げたり、表現するのが好き。趣味で絵やデザインの仕事をちらほら。