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【山形】レトロ建築や昭和のジャズ喫茶…山形市で古き良き日本に浸るための一日観光プラン

投稿日:2018-02-04 更新日:

山形市内で古き良き日本に触れる!レトロ名所一日観光プラン。大正時代から遺る数々の建築物や、昭和を思わせるジャズ喫茶、掘り出し物が見つかる古本屋など実際に筆者が訪れた数々のオススメスポットをご紹介します。どれも山形駅からアクセス良しで、1日あれば全てまわれます♪

 

 

レトロ好きにはたまらない!山形市で古き良き日本の魅力にたっぷり浸る一日はいかが?

 

こんにちは。

そういえば山形の記事をアップできてなかったな~、と。

というのも、昨年の秋頃に2週間ほど山形で自動車の免許合宿に通っていました。

 

空き時間を利用してよく市内をぶらついていたのですが、山形には建築物やお店などなど、レトロでちょっぴり懐かしくなるようなスポットがたくさん

今回はその中でも、筆者がまた行きたいと思ったレトロスポットたちを紹介したいと思います。

どこも山形駅から徒歩で(バスもある)行ける範囲なので、是非今後の観光プランの参考にしてみてください。

 

まわりやすい順番で紹介していきます♪

 

 

豪華絢爛!レンガ造りの大正初期洋風建築の代表『文翔館』

 

まず、絶対絶対訪れてほしいスポットである『文翔館』

大正初期に建てられた洋風建築であり、英国のスタイルにのっとったレンガ造りが印象的な建物となっています。修復工事を経て、国の重要文化財として今でも無料で一般公開されています。

 

文翔館は、大正時代にここ山形で実際に使われていた旧県庁舎と旧県会議事堂を指し、二つの建物は渡り廊下によって結ばれています。

駅からここに向かって通りを歩いていると、なんだか突然そこだけ時代が止まったかのようにこの建物が厳かに佇んでいるのです。当時の状態が綺麗に保存されていて、その大きさや外観には圧倒されます。

 

そして、建物の外だけでなく中の内装も当時の状態がそのまま再現されてあり(というか家具がそのまま残っているのだけれども)、本当に素晴らしい…自分があの激動の大正時代にタイムスリップしたかのような

 

 

中でも見ものは、正庁とよばれる一室。(今でいう講堂です。)

きらびやかな豪華絢爛な装飾が本当に印象的。

当時は、この部屋が貴族院議員の選挙や、様々な重要な会議に用いられました。

部屋の飾り柱には大理石が用いられており、天井に見られる花飾りの花びらは職人さんが一枚一枚つくりあげたもの。すべて当時の状態がそのまんま残っています。

 

この部屋のみならず、他にも貴賓室や知事室など、歴史的な時間が刻まれた部屋がたくさん残っています。(映画るろうに剣心のロケ地としても使われたそう!)

 

赤絨毯が印象的な階段。

廊下。

 

館内では、そういった時代の貴重な日本の歴史的資料や映像も展示してあるので、少し前の日本についての理解を深めることができました。

 

戦時中の衣類なども。

昔の小学校で使われていた教科書。

 

館内は入場無料で、自由に写真撮影も行うことができますよ♪

 

 

 

 

ちょっぴりマニアックな掘り出し物が見つかるかも?『香澄堂書店』

文翔館を見終えたら、次は山形城の方面へ向かっていきます。

その途中で、『香澄堂書店』という素敵な古本屋さんがあるので是非立ち寄ってみてください。ちょっぴりレトロな書体の店の看板が目印です。

店内はそこまで広くはないものの、小説から雑誌、大判本まで様々な種類の本を扱っています。

 

こちらの古本屋で見つけた掘り出し物。左から順に昭和30年代の犯罪鑑識、60年前のアサヒカメラ、昭和20年代の超アンダーグラウンドな詩集。

 

棚の隅の方で山積みにされている本たちの中からちょっぴりユニークな掘り出し物が見つかる可能性も◎

 

 

 

 

 

 

【寄り道】仏印象派の有名コレクションの数々を収蔵している『山形美術館』

大正・昭和レトロというテーマから少し外れてしまうのですが、この書店のすぐそばにある『山形美術館』では、フランス印象派の数々の有名コレクションが収蔵されてあり、素晴らしい作品たちをみることができるので、是非時間に余裕があれば行ってほしい!

 

筆者が行ったときにはこんな面白い企画展をやっていました

 

モネの睡蓮や、ルノワールの美しい女性、そしてシャガールの夢の中にいるような絵画…

一つ一つの作品が本当にレアでなかなかお目にかかることが出来ない上、常設展のそれらの作品同士の相性も絶妙。

 

ただ有名なコレクション集めました!っていう感じじゃなくて、本当にその常設展そのもののまとまりが良いんです、違う画家の作品たちの空気がうまく調和していて。

美術館自体は大きくないんだけれども、なんだかフランスの美術館にいるような錯覚になりました。(館長さんと学芸員さんのセンスには頭が上がりません!)

 

入場料も大人¥500(2018年1月現在)と良心的で、ちょっとした気分転換にも良い場所です。(大好きなシャガールの絵見たさに免許合宿中に何回か通ってしまった)

 

 

 

 

明治擬洋風建築の傑作!当時の医療を支えたハイテク医療機関『旧済生館本館』

 

ここまでくると山形城はもう目の前。

山形城も勿論見てほしいのですが、この城の敷地内である霞城公園内に明治時代のユニークなつくりをした建築があるので、こちらも要チェック。

『旧済生館本館』と呼ばれるこちらの建物は、明治時代に山形県令である三島通庸の病院新築の大構想のもと建てられた、県立病院。

医学のための学校も一緒に建てられ、いわば当時の医療を支えたハイテク医療機関だったわけですね。

 

 

日本の建築と西洋の建築の中間をいくスタイルで、ここの建物の作りは本当に変わっていて、ぐるぐる見てても全然飽きないのです。

 

 

 

建物自体が円形で、入館して進んでいくと真ん中に丸い形をした中庭があり、それを囲むように各部屋が並んでいます。(一室一室見ているうちに、自分がどこまで見たのか分からなくなります笑)

 

 

建築は洋風に近いのに、真ん中のお庭は日本風の庭園なんですね。枯山水のような。

 

 

基本的に建物は一階のみになっているのですが、正面だけ2階?3階?になっていて、階段が上にある展望台に繋がっています。

 

 

途中までは上へいけるんだけど、最上階へ続くらせん階段は登れないようになっていますが…

 

不思議な円形の建物のつくりも面白いし、細部のちょっとした装飾や窓のステンドグラスも良い。

 

 

各部屋には、これまたレアな当時の医学の資料や、実際に使われていた医療器具が展示されていて、目からウロコの品々がたくさん。こういうの見るの好きなんだよねぇ…

 

印象に残っているのが、妊婦の妊娠週数を説明した浮世絵(写真はNGだったんだけど)。妊婦の子宮の断面図が描かれていて、周期ごとに胎内の描写が変化していっているの~。

初めて見たのですごく斬新に思えたけど、写真が無い時代にはこういうのが医療の研究に使われていたのですね。

 

館内は入館無料で、建築の撮影はOKだけど医療資料の撮影は基本的にNGです。

すごく興味深いスポットなので山形城のついでに是非。

 

 

 

 

 

懐かしい昭和の香りを思わせるジャズ喫茶『OCTET』で、優雅な音楽と共にしばし休憩を

 

ただでさえ山形城周辺は色々と文化施設が集まっているので、きっとここまで来たら結構お腹いっぱいになっているはず。

駅の方へ戻りつつ、素敵なジャズ喫茶で休憩でもしましょう。

駅のすぐ近くにある『ジャズ喫茶OCTET(オクテット)』では、美味しい珈琲やフードと共にのんびりとジャズを楽しむことができます。

 

 

ちょっぴり薄暗い店内と、昭和の良き時代を思わせる内装と、優雅なジャズと…なんとも至福なひと時です。こういう喫茶店大好き。

普段はレコードを流しているようですが、ジャズのコンサートも定期的に開催しているようです。詳しくはホームページにてチェック。

 

 

 

 

 

山形レトロスポットまとめ

そんなわけで今回は筆者が山形滞在中に見つけたレトロスポットを厳選してご紹介しました。山形市は良い意味で都会すぎず、人と人との温かい関わりが日常で感じられる素敵な場所です。

なんというか、見知らぬ土地に一人でいるんだけれどもどこか懐かしい感じ。

そこではのんびりと時間が流れているようでした。行く先々のお店の人もみんな優しかったなぁ。

 

まだまだ紹介しきれてない場所&行けずじまいになってしまった喫茶店など残っていますが、また機会があったらもう一度山形に行きたいし、そのときにまた記事にでもしたいですね^^

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mayu

自分らしく生きることをモットーに。

デンマークへの一年の交換留学を経験。絵を描いたり、デザインしたり、文章を書いたり、何かを一から創り上げたり、表現するのが好き。趣味で絵やデザインの仕事をちらほら。