デンマーク留学記

【デンマーク留学】自分の目的に合った留学のタイプを考えよう!

投稿日:2017-08-18 更新日:

デンマークに留学したい!そう思ったなら自分の目的に合った留学のタイプを考えてみましょう。今回は、デンマークで学べる学校の種類(交換留学・フォルケホイスコーレ・語学留学)についてメリットとデメリットと共に解説します。

 

デンマークで学ぶために知っておきたい3つの留学のタイプ

デンマークで約1ヶ月~1年といった短期間で留学をするなら、大きく分けて3つのタイプがあります。

 

  1. 日本とデンマークの大学間協定に基づく交換留学
  2. フォルケホイスコーレ(IPC)という北欧の教育機関への留学
  3. デンマーク語学留学

 

3つといっても、学校のカリキュラムによっては、語学を学びながら学校にも行くなどの両立も可能です。まずはこの留学のタイプについて理解し、自分がデンマークへの留学を通じて何を一番学びたいのか考えてみましょう。

(それよりも長期で、デンマークの大学で学士をとるという選択肢もありますが、初めてデンマークへ留学しようと思っている方は主に1年以内の滞在になることが多いと思うので今回は省略します…)

 

 

日本の大学に在籍しながらデンマークへ!大学間協定に基づく交換留学

今日本の大学に在籍中で、あなたの大学がデンマークの大学と留学の協定を結んでいれば、交換留学の制度を使ってデンマークへ留学することができます。大学によっては、夏休みや春休みだけのショートコースを展開している大学もあります。

筆者はこの方法で、2学期(約10ヶ月間)ほど協定先のコペンハーゲン大学へ留学しました。

 

メリット

  • 日本の大学に学費を納めていれば、デンマークの大学へは学費を納めなくていい(協定内容に寄る)
  • デンマークの大学で取得した単位の互換が認められれば、その単位が日本の大学の卒業単位に含められるので留年をせずに卒業をすることも可能
  • 大学によっては、サマーコースなど短期間の授業もあり
  • 住居が圧倒的に足りていないコペンハーゲン内でも、寮やアパートの手配を大学側が手伝ってくれることが多い
  • 給付型の奨学金(月8万~)をもらえる場合がある(在籍する学校に寄る)

 

デメリット

  • 履修できる授業が自分の専攻に関連したものに限られる
  • 授業の内容が高度(十分な英語力が必要&内容も日本の大学よりも積極的な参加が求められる)

 

私が留学していた時は、日本の大学へ学費を納めていればコペンハーゲン大学へ学費を納める必要がないのに加え、JASSO海外留学奨学金で政府から月8万円の給付型奨学金を受給していたので、北欧で生活していたわりに生活費が思ったほどかかりませんでした。学生ならそういった奨学金制度を利用できることも多いので、留学費用を抑えることが出来ます。

そして、特にコペンハーゲンは住宅が圧倒的に足りておらず、アパートを探すのが本当に大変です。(物件詐欺もすごく多い)そんな状況で、大学側が学生向けのアパートや寮の手配をしてくれるのは、大変助かりました。

一方で、大学の授業は日本の大学の授業に比べると、レポートやグループワークの量が多く、はじめの方はついていくのに大変でした。授業は英語でしたが、専門用語も多かったので…ある程度の英語レベルは必要です。

 

 

人文科学・芸術・デザイン・体育…幅広い分野を学べる北欧教育機関フォルケホイスコーレ

フォルケホイスコーレとは、デンマークをはじめとした北欧諸国全土にある教育機関です。寄宿制(食事つき)の学校で、人文科学系、芸術・デザイン、体育スポーツなどといった分野が学べます。学校によりますが、12週、16週、20週、24週などのコースが展開されています。

 

メリット

  • 人文科学系、芸術・デザイン、体育スポーツなど様々な分野からコースを選択できる
  • 寄宿制の学校なため、アパートの手配の手間が省ける
  • 一ヵ月の費用約10~15万円のうちに授業料・宿泊費・食事代が含まれるため、他の留学制度に比べて格安で留学できる
  • 観光ビザでも留学可能な短期コースもあり

 

デメリット

  • 卒業証書が無い、コースを履修し終えても特別な資格や単位の認定は無い
  • 学校は郊外にあることが多いため、市街へ出るのには不便
  • ある程度の語学力が必要(英語かデンマーク語)

 

私は交換留学の制度を利用していたため、ホイスコーレに実際に行ったことは無かったのですが、日本からワーホリで来ていた日本人の知り合いにこの制度を利用している方が結構いました。

陶芸やデザイン、インテリアなど、芸術・アートのコースをとっていた方たちの話を少し聞く機会がありましたが、すごく魅力的な留学制度だと思います。話によると、専門知識や特別なスキルが無くても誰でも受講でき、また、寄宿制の学校なのでその学校を通じて知り合いも増えたとおっしゃっていました。なかには、ホイスコーレをきっかけにその道をもっと専門的に勉強していく人もいらっしゃるようです。

 

日本で専門学校に行くとなると結構な学費がかかるので、こういった制度を利用して学べるのはいいですね!

 

 

デンマーク語を本格的に学ぶなら語学留学

デンマークでは、道行く人に英語で話しかけると普通に英語で返答が返ってくる(英語圏と変わらないくらい不自由しないと思う)くらい英語が広く浸透しているので、日常生活でデンマーク語を話せなくても、ほとんど日常生活に支障は出ません。といっても、やはりその国で話されている言葉を話せるようになれば、現地の方々との距離もぐっと縮まるわけで、デンマーク語を本格的に学びたいという方もいらっしゃると思います。そんな方にオススメするのは語学学校。

 

メリット

  • CPRナンバー(住民登録をした際にもらえる個人番号)があれば授業料は無料
  • 初級~上級までクラスがレベル分けされている
  • 普段の学校やアルバイトと両立も可能
  • CPRがなくても(授業料は有料になるが)短期のコースもあり

 

デンマークでは人々の英語のレベルが高いゆえに、カタコトのデンマーク語で話しかけると、相手は見かねて英語に切り替えて話し始めます。笑

英語が通じるのは観光客にはありがたいものの、デンマーク語学習者にはなかなか上達しやすい環境とは言えません。ですので、現地の語学学校に行って、デンマーク語に慣れる機会を設けるのも良い方法だと思います。

 

そして、なんといっても、デンマークでCPRナンバー(デンマークで住民登録したらもらえる個人番号)を持っていると、語学学校が無料で通えます!なんとも太っ腹です。

授業のレベルも初心者から上級者までクラス分けされているので、今まで全くデンマーク語を学んだことが無い人でも心配する必要がありません。

普段大学に通いながら、アルバイトをしながらの両立も可能です(ただカリキュラム&立地的に、上のフォルケホイスコーレとの両立は難しいかも?)

 

 

 

以上、今回はデンマークの短期留学のタイプについてご紹介しました!デンマークへの留学を考えている人は是非自分に合った学校選びの基準の参考にしてみてくださいね。

今後は、実際に留学が決まってからの渡航前準備や交換留学の様子などについてまとめていきたいと思います。

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mayu

自分らしく生きることをモットーに。

デンマークへの一年の交換留学を経験。絵を描いたり、デザインしたり、文章を書いたり、何かを一から創り上げたり、表現するのが好き。趣味で絵やデザインの仕事をちらほら。