大学協定校への交換留学を決めたなら早速留学するのに必要な渡航前準備に取り掛かりましょう。この記事では、コペンハーゲン大学へ交換留学していた筆者の経験を下に、渡航前までの一連の留学手続きの流れをまとめました。
初めての留学、一体どんな手続きを踏めばいいのか分からない方もきっと多いはずです。
筆者は、昨年2016年9月から約10カ月の間、デンマークにあるコペンハーゲン大学へ交換留学に行っていたのですが、デンマークへの留学に関する情報が少なく(加えて、協定締結以来初の派遣だったので)渡航前の準備に関する情報集めに結構苦労しました…。
というわけで、今回は自分が留学を決めてから実際にデンマークへ渡航するまでの留学準備の一連の流れをまとめてみました。
これから大学の協定を利用した交換留学(特に北欧圏・デンマーク)を考えている人にとって、少しでも助けになれば幸いです。
目次
留学までのスケジュール
私の場合の渡航前の一連の流れをざっと時系列でまとめてみました。
2015年10月~11月
学内選考
12月~2016年1月
学内選考合否発表
1月~3月
本選考(留学先大学への留学申請)
4月~5月
留学先大学から入学許可
5月~7月
- ビザの申請
- 履修登録
- 寮の手配
- 航空券手配
8月末
渡航・留学開始!
私の大学では、2016年度秋派遣の学内募集が2015年の10月に始まりました。大学やプログラム(そしてタイミングの良し悪し)にもよりますが、留学の準備期間は約1年くらいと考えておいた方がよいでしょう。
学内選考に向けて
まず交換留学の協定では、一度に大学が派遣できる学生の人数に制限があることが多いため、交換留学を申し込む前に、大学内の選考を合格する必要があります。学内選考への申し込みには、留学の志望理由書や語学試験の成績(留学先で定められている語学条件を満たすもの)、必要に応じて奨学金の申し込みもこの時点で必要になります(トビタテの奨学金は申し込みの締切が早いので注意!)。
必要な書類や締切など、ここら辺は大学によって異なると思うので留学支援課などに問い合わせて把握しておきましょう。
そして書類選考の後に面接があることが多いです。面接では、今まで大学でやってきたことや留学を志望した理由、留学後のプランなどを聞かれることが多いかも。あと突然英語で質問されることもあるので、英語でも答えられるようにしておきましょうね。
留学の志望動機がわからなくなったら…
留学を決めたものの応募の際の志望動機をどう書いていいかわからなくなった、志望動機を考えているうちに自分が本当に留学したいのか分からなくなってきた…という方に是非一度立ち止まって読んでほしい、同じ思いを経験した筆者のアドバイスを記事にまとめました。
正式に入学許可が出たら…(学生ビザ、履修登録、学生寮)
学内選考を無事パスしたら本格的な留学準備の始まりです。
私の場合大学を通してコペンハーゲン大学への交換留学申し込みの案内メールが、コペンハーゲン大学の留学生課から届きました(学内選考の結果が2015年の12月に出て、コペンハーゲン大学から案内メールが2016年の3月に来た)。
基本的な情報や、志望動機、留学中に所属する学部の希望などをすべてオンラインフォームで入力し、第一ステップが完了。1~2か月後の五月下旬にコペンハーゲン大学から留学を承認する旨のメールが届きました。
正式に留学が決定した後に行ったことは、主に以下3つ。1つに、学生ビザの申し込みと、2つに授業の履修登録、3つに学生寮の申し込みです。
学生ビザの申込
デンマークの大学へ正規交換留学生として留学する場合、ビザの申し込みが必要になります。
学生ビザ(ST1)の申請については、別記事で申請方法や準備する書類についてなどまとめたのでこちらを参照してください。
【参考リンク】デンマーク大使館
【参考リンク】デンマーク入国管理局(英語)
授業の履修登録
正式にコペンハーゲン大学への交換留学が決まって所属学部も確定した後に、授業の履修登録の案内メールが送られてきました。
シラバスはオンラインで閲覧可能なのですが、どんな授業なのか全く想像がつかず…(笑)
留学が始まった後で講義を受講した後でも変更が可能ということが分かったのですが、人気の授業は定員に達してしまうこともあるので、とりあえず何かしら興味のある講義を登録しておきましょう。
コペンハーゲン大学では留学生向けの授業も展開されていて、専門外で予備知識が無くとも受講可の講座も幅広く展開してあるのでオススメです。(大学での授業について、後日また記事書きます!)
学生寮・アパートの申込
留学中に滞在する住まい探しですが、コペンハーゲンは圧倒的に住宅が足りていないので、現地に知り合いや親戚などがいる場合を除いて自力で探すのがとても困難です。
コペンハーゲン大学下には、Housing Foundationという学生寮・アパートを取り扱う機関があり、その機関の予約制度を利用して物件を予約しました。
ただこの予約制度もなかなか使えないものでして…
住宅の予約開始が始まると希望者全員(主に次の学期から大学へ通い始める学生たち)に一斉にリンク付きのメールが送られてきて、そのリンク先から物件を選択し手続きを完了させるのですが、物件の予約はすべて先着順!
そして皆予約開始と同時に一斉にリンクにアクセスするので、インターネットが非常に混み合い繋がらない…そして一定時間内アクセスできる人数も制限される…
私は一度目アクセスしたときに100人待ちで(これでもまだいい方)目星を付けていた物件選択できたのですが、手続きがもう少しで完了するってところでインターネットエラー(泣)
二度目にアクセスしたら700人待ちでした…
まぁ予算オーバーだったものの運よく月75000円くらいの物件見つけられたので良かったです。安い物件はすぐに無くなっちゃうので、この額はまだ良い方。
高いやつだと10万超えとかしちゃうから、家賃で。(東京だったら相当いいとこ住めるよな、学生なのに…)
Housing Foundationの予約制度を利用して物件を見つけようとしている方へのアドバイスっとしては、
- 事前に大学のサイト内で学生寮・アパートの詳細をチェックし、どの物件を予約したいのか目星をつけておく
- メールが届いたらすぐアクセスできるようにパソコンの前にスタンバイしておく
- ちょっとやそっとじゃへこたれないインターネット環境があれば尚良し(大学の工学部の最先端のパソコン室とか利用できれば最高←大学の先輩がいつもアイドルのライブチケットの予約で利用している)
コペンハーゲンで自力で物件を見つける際は、物件詐欺が多いので気を付けて!
外国人(特に日本人なんかは)ターゲットにされやすいので、できればデンマーク人や、デンマーク在住が長い知り合いなどに付き添ってもらえると◎
航空券の手配
さて、いよいよ航空券の手配まできましたね!ここまできたら渡航までもう少しです。
航空券はいつ買えばいい?
航空券の購入時期についてですが、これはビザの関係上なんとも言えないのですよね…
ビザが発行されてから購入するのが理想ですが、渡航直前までなかなか発行されない!となるとそのまま買ってしまっていいのか不安もあります(経験済)
でも、最悪ビザが発行されなくても、日本のパスポートなら観光ビザを使ってデンマークに入国することはできるので、入国後にまた大使館へ行って手続きする方法もあるそうですよ!
片道?往復?長期留学ではどの航空券を買えばいい?
これも人によるのですが、私は一年後の帰国時期がハッキリしていなかったので片道で手配しました。タイ航空で片道6万円くらいのやつ。
デンマークに入国する際も(1週間前にビザが発行され)その書類をみせたら問題なく入国できました。
片道航空券を買うメリットとしては、
- 帰国時期を後で決められる
- 帰路はデンマーク発でなくてもいい(留学終わりに旅行をしてそのまま帰れるというプランも可能)
デメリットとしては、(問題ないとは思いますが)ビザがないと入国の際に調べられる可能性があったり、航空券の値段の変動の可能性があるということですね。夏に日本へ帰る場合は、あっちのバケーションのシーズンと重なるので航空券が高くついちゃうことも。
往復航空券の購入を検討している方は、長期留学・ワーホリをする人に向けたオープンチケットや、(多くが25歳以下を対象としている)ユースチケットがオススメ。
オープンチケットやユースチケットといった種類の往復航空券を買うメリットとしては、
- 普通に往復航空券を手配するより安い(デンマークへのフライトの場合、例えばフィンエアーやSASなど普通に取ったら高い航空券も割安に!)
- チケットによっては、帰路の日程を変更することも可能
デメリットとしては、帰路の日程変更可能といっても便が限られているので、変更が難しい場合もあったりすることですかね。
ちょっと良い航空会社の便に安く乗れるのはいいですよね。航空時間も短かったり、直行便(かそれに近い乗り継ぎの少ない便)だったりするので。
航空券に関しては、ご自身の帰国のプランに合わせて、片道か往復か検討してみてください。
片道の格安航空券の検索は、スカイスキャナーで航空券比較検索
が一番使いやすくてオススメ。オープンチケットやユースチケットは、航空会社の公式サイトに詳しく記載してあります。
以上筆者の場合の交換留学の渡航までの流れをざっとまとめてみました。
補足記事なども随時更新していく予定ですので、今後交換留学を検討している方は是非参考にしてみてくださいね。